【自問自答】
"あなたの世界観はもう変わったか?"
"いいえ、変わったというより、世界の複雑さを発見したのだ"
"人間の本性は善だと思うか?"
"善と悪どっちも人間の本性に存在している、そして常に変化するものである。 人間の本性は混沌的・不安定なものだが、人は自分で選択できると思う。悪い側面を抑え、善の性質をコントロールすることが精一杯だろう。他者とのつながりができたときに、例えば人数が1から2の状況だと、善と悪は対立する。例え、人数が2より大きく状況だと、もっと複雑になり、善と悪は単純に対立するものではなく、状況に応じていつでも変化しうるものである。 だから、自分の視点から言うと、いわゆる世俗的な道徳のレベルでしか自分の良さを持ち得ない。"
"誰でも善意をもち、親切でフレンドリーなら、世界は平和になるのか"
"それは理想的なビジョン、ユートピアの夢でしかないと思う。 善と悪は相対的なものだから、自分が善だと思った瞬間に悪の種がまかれるのだ。ただ、種が根付き、発芽するまでには時間と環境が必要だ。 逆に悪が行き過ぎると、いつか善の力も悪を打ち負かすだろう。"
"善悪が相対的なものなら、自分は立場のない人間であると考えるか?"
"判断の仕方がわかった時点からすでに立場がある。ただし、これは物事の二面性という観点からは解釈できない。世界は二面性ではなく多面性であり、世界は複雑だ。"
"あなたは死を恐れているのか?"
"いいえ、 私は毎日自分の死をデザインしている。 生きる限り人生でやりたいことをやる、様々なことを経験し、たとえいつか死んでも悔いはないのだ。死後、 人の目に見えない形態で世の中に残り、肉体が焼かれて朽ちて自然に帰る。そんな人生はとても有意義だと思う。"


